【横浜FCvs札幌プレビュー】大胆な選手起用に期待が持てる横浜FCと守護神が抜けた穴の不安が残る札幌

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■横浜FC 目標はトップ10入りだが、J1が初めての選手も多く試合勘に不安







【プラス材料】

 13年ぶりにJ1を戦うチームとしては「降格がない」というレギュレーションはラッキーである。53歳のFW三浦知良を始めとしたベテラン勢を起用できたり、若い選手も思いきって使うことができるなど、目標のトップ10入りに向けて大胆な采配が期待できる。



 開幕戦のスタメンを見ても分かるように、半数近くが今季から加わった選手であるため、チームを構築する時間を多く取れたことは明るい材料だ。中断期間中もオンライン上でミーティングを重ねていたようで、戦術理解の時間を取れた。



 中断期間中には数試合、練習試合を行っており、内容と結果に手応えを得ている。下平隆宏監督は新たなことにトライしていることも明かしており、チームの幅は広がった。



【マイナス材料】

 JリーグYBCルヴァンカップとリーグ戦を1試合ずつ戦い、J1リーグのスピード感やレベルに慣れ始めてきた矢先の公式戦中断は今季からJ1を戦うチームにとっては痛かった。J1で戦うのは今季が初めてという選手も少なくないだけに、1試合でも早く感覚を取り戻したい。



 各ポジションに2〜3人の選手はいるが、実績や経験を踏まえると決して層が厚いとは言えない。そんな選手層の中でこの試合から始まる過密日程に向けて戦力を維持できるかが、今季を戦い抜く上での大きなポイントになりそうだ。



 ヴィッセル神戸とのリーグ開幕戦でも見られたように、押し込まれる時間が長くなるとチームとしては厳しい。今節の相手である札幌もボールを保持する力に長けたチームであり、攻撃力は高い。守備をする時間が増えると厳しいだろう。



文=totoONE編集部

 

■北海道コンサドーレ札幌 守護神の抜けた穴は大きいが移動負担は軽減







【プラス材料】

 目立った負傷者はなく、リーグ戦の再開を迎えられることはプラス材料だろう。開幕節でも触れたが、今季のチームは昨季からメンバーがほぼ変わっておらず、戦術面の浸透を始め、連係面などあらゆる部分に継続性があり、成熟度は高い。



 昨季のJリーグYBCルヴァンカップで、クラブ史上初のファイナルまで進出したチームがそのままベースとなっていることを考えると、順調に試合が近づいていること自体が大きなプラス材料と言える。



 再開から4試合はアウェイゲームが続くため、チームは6月22日から千葉県内で合宿を行っている。非常にいい環境で練習し、さらには近隣のJクラブとの練習試合もこなせている様子だ。敵地への移動負担も少ないため、ここもプラス要素として見たい。



【マイナス材料】

 プラス材料で「メンバーがほぼ変わっていない」という述べたが、この中断期間中に韓国代表GKク・ソンユンが母国リーグへと移籍してしまった。リーグ屈指の守護神が抜けてしまったことは、クラブにとって間違いなくマイナスだ。並外れた守備範囲を生かして相手のシュートをセーブし続けたク・ソンユンの不在を突き、相手は積極的にミドルシュートなどを狙ってくることが予測される。DF陣の対応もこれまでとは違ったものが求められることになるだろう。



 さらにブラジルへ一時帰国していたFWアンデルソン・ロペスがまだチームに合流できておらず、昨季の公式戦で15得点を挙げた点取り屋の不在も得点力ダウンにつながるはずだ。



 再び始まった合宿は約1カ月が想定されている。試合ごとの移動の負担は軽減されるものの、開幕時と同じようにキャンプによるストレスなどが影響しないとも限らない。



文=totoONE編集部

    



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2020.07.04 00:00:00


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