アーセナル、FIFA懲戒委員会から約460万円の罰金処分…元所属選手の売却条項が原因

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 アーセナルが、過去に在籍した選手の売却条項が原因で、国際サッカー連盟(FIFA)から34,000ポンド(約460万円)の罰金処分を言い渡されたようだ。3日に、イギリスメディア『ミラー』が報じている。



 今回問題となっているのは、イングランド人FWチュバ・アクポムとコスタリカ代表FWジョエル・キャンベルの移籍に関することだという。2018年、アクポムはギリシャのPAOKに、J・キャンベルはイタリアのフロジノーネに、それぞれアーセナルから売却されている。



 しかし、2選手の売却条項では、その後仮にイギリスのクラブに加入した場合、アーセナルがより多くの資金を受け取ることができるようになっていたという。アクポムがイギリスのクラブに移籍した際に、アーセナルは移籍金の40パーセントを受け取ることができるが、イギリス以外のクラブに移籍した場合は30パーセントの取り分に留まる。J・キャンベルの場合も、イギリスのクラブに売却された場合は30パーセント、イギリス以外のクラブに行った場合は25パーセントをアーセナルが受け取る形となっていた。



 FIFA懲戒委員会は、アーセナルが設定したこの売却条項によって、他クラブが移籍の動きに関して影響を受ける可能性がある点を問題視。併せて、アーセナルが移籍決定時にデータでの申告を怠ったことも問題にあたると指摘し、約460万円の罰金処分を科した。



 FIFA懲戒委員会のトーマス・ホラー委員は、「委員会はこれらの条項が存在することで、PAOKとフロシノーネが選手の雇用と移籍に関してアーセナルからの影響を受けていると考えている」と述べた。



 さらにホラー委員は、「PAOKとフロジノーネは、イギリスのクラブとイギリス以外のクラブから類似・同一のオファーを受けた場合、イギリス以外のクラブからのオファーを受け入れた方が、純粋に金銭的な観点から最も利益を上げることになるのは明らかだ」と付け加え、アクポムとJ・キャンベル両名の売却条項がこのような状況を招いていることを危惧した。



「このような件が将来的に再び発生した場合、委員会はより厳しい制裁を課すだろう」と、ホラー委員は語っている。



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2020.07.05 00:00:00


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