日本人の躍動、メッシと同い年の監督、大逆転突破…CLグループステージで起きた10のトピック

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 10日と11日に行われた第6節をもって、2019-20シーズンのチャンピオンズリーグ(CL)・グループステージが終了。全8グループの最終順位が確定し、決勝トーナメントに進出する16チームが出そろった。



 そこで今回は、欧州サッカー連盟(UEFA)の公式サイト『UEFA.com』やスポーツデータ会社『Opta』などの情報をもとに、グループステージを10のトピックと共に振り返る。



最多得点クラブは?



グループステージで最も多くの得点を叩き出したのはバイエルン。6試合で24ゴールをマークし、得失点差も同ラウンド最多の「+19」を記録した。また彼らは、32チーム中唯一のグループステージ全勝を達成。CL史上7度目、ドイツ勢では初めてとなる勝率100%を成し遂げた。



最少失点クラブは?



最も堅い守備を誇ったのが、パリ・サンジェルマンだ。グループステージ6試合中5試合でクリーンシートを達成。失点を許したのは、第5節のレアル・マドリード戦(2-2)だけだった。爆発的な攻撃力も彼らの特徴で、バイエルン(24得点)、トッテナム(18得点)に次ぐ17ゴールをマーク。グループAで首位通過を果たした。



得点ランクトップは?



グループステージを終えて得点ランクのトップに立ったのは、バイエルンのロベルト・レヴァンドフスキ。トッテナムとの最終節は出番がなかったものの、開幕5試合で10ゴールを叩き出した。彼に続くのが、ザルツブルクのアーリング・ハーランドで8ゴールを記録。10代の選手では初となるCL5試合連続ゴールを挙げて、世界を驚かせた。



アシスト王は?



グループステージの“アシスト王”に輝いたのは、アヤックスのMFハキム・ツィエクだ。第4節チェルシー戦での3アシストを含め、5アシストをマークした。ツィエクは2得点も挙げており、ゴール数とアシスト数を合算した「得点関与数」は7点。これは、レヴァンドフスキ(10点)、ハーランド(9点)、エンバペ(8点)に次ぐ4位タイの好記録となった。



最多記録を更新



今大会のグループステージでは9選手がハットトリックを達成し、CL新記録を樹立した。レヴァンドフスキとハーランドに加えて、ミスラフ・オルシッチ(ディナモ・ザグレブ)、セルジュ・ニャブリ(バイエルン)、ラヒーム・スターリング(マンチェスター・C)、キリアン・エンバペ(パリ・サンジェルマン)、ロドリゴ(レアル・マドリード)、アルカディウシュ・ミリク(ナポリ)、ガブリエル・ジェズス(マンチェスター・C)の7名がハットトリックを成し遂げた。さらに、グループステージの最多得点記録も更新。2017-18シーズンの306ゴールを上回る308ゴールを記録した。



日本人選手の決勝T進出ならず



ザルツブルクの南野拓実と奥川雅也、ガラタサライの長友佑都、ヘンクの伊東純也と、4名の日本人選手が出場した今季のCL。残念ながら、3チームともにグループステージ敗退となったが、欧州最高峰の舞台で好パフォーマンスを披露した。中でも南野は、全6試合に先発して2ゴール3アシストを記録。“現王者”リヴァプールに対しては敵地アンフィールドで得点を挙げる活躍を見せ、現地のファンからも獲得を熱望する声が相次いだ。



5大リーグが占拠



今大会のベスト16は、欧州5大リーグのチームが独占した。最多はイングランド勢とスペイン勢で、出場した4チームがすべてグループステージを突破。イングランド勢に至っては3シーズン連続の全チーム突破であり、決勝がリヴァプールとトッテナムの顔合わせになった昨季に続く躍進が期待される。一方、昨季4強のアヤックスはグループステージで姿を消すことに。第5節終了時点でグループHの首位に立っていたが、バレンシアとの最終節に敗れて3位に転落。勝ち点10(3勝1分け2敗)を積み上げながら決勝トーナメント進出を逃したのは、2015-16シーズンのポルト以来のことだった。



国別の勝率は?



欧州5大リーグの中で最も勝率が高かったのが、イングランド勢とドイツ勢だ。それぞれ24試合で14勝を挙げ、勝率58.3%を記録した。3位はスペイン勢で勝率54.2%(24戦13勝)、4位はイタリア勢で勝率50%(24戦12勝)だった。フランス勢はリールが未勝利(0勝1分け5敗)に終わったこともあり、18戦して7勝どまり。勝率は38.9%だった。ちなみに、2チーム以上が参戦しながら、勝率0%に終わったのがベルギー勢。クラブ・ブルージュ(3分け3敗)とヘンク(1分け5敗)は勝利を挙げることなく最下位での敗退が決まった。



開幕3連敗から大逆転突破



CL本戦初出場にして、グループステージ突破の快挙を果たしたのがアタランタだ。開幕3連敗で窮地に立たされたが、第4節でマンチェスター・C相手に価値あるドロー(1-1)をもぎ取ると、第5節ディナモ・ザグレブ戦(2-0)、第6節シャフタール・ドネツク戦(3-0)と2連勝でフィニッシュ。グループ2位通過を果たし、CL史上初めて、3連敗スタートから決勝トーナメントの切符を掴んだ。



若き指揮官も手腕を発揮



今季のCLグループステージでは、新世代監督も強烈なインパクトを残した。チェルシーを率いるフランク・ランパード監督は、就任1年目にして決勝トーナメント進出を達成。イングランド人監督がCLのグループステージ突破を果たすのは、2010-11シーズンにトッテナムを率いたハリー・レドナップ氏以来のことだった。また、ライプツィヒのユリアン・ナーゲルスマン監督は、グループ首位通過を果たした史上最年少監督に。バルセロナのリオネル・メッシと同じ32歳の指揮官は、ライプツィヒを初めて決勝トーナメントに導いた。



(記事/Footmedia)



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2019.12.13 00:00:00


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