ボルシアMG対マンチェスター・Cについて知っておきたい7つのこと

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 24日に行われるチャンピオンズリーグ(CL)・決勝トーナメント1回戦(ラウンド16)ファーストレグでは、ボルシアMGとマンチェスター・Cが激突する。



 ボルシアMGはレアル・マドリードやインテルが同居するグループBを2位で突破。一方のマンチェスター・Cは、グループステージ無敗で決勝トーナメント進出を決めた。



 新型コロナウイルス感染症対策による渡航制限の影響で、ハンガリーの首都ブダペストにある『プスカシュ・アレーナ』で開催される今回の一戦。ここでは、欧州サッカー連盟(UEFA)の公式サイト『UEFA.com』の情報をもとに、7つのトピックを紹介する。



■格差対決

 今大会のCLラウンド16で最大の“格差対決”だと言えるカードだ。クラブ史上初のCL決勝トーナメント進出を果たしたボルシアMGに対して、マンチェスター・Cは8シーズン連続でこの舞台にたどり着いた。国際タイトルの獲得数ではボルシアMGに軍配が上がるものの、近年の成績や現所属選手の知名度、また市場価値という面ではマンチェスター・Cが圧倒している。移籍情報サイト『tranfermarkt』によれば、メンバーの市場価値総額はボルシアMGが3億4600万ユーロ(約440億円)であるのに対して、マンチェスター・Cは10億600万ユーロ(約1290億円)と、約3倍の開きがある。サッカーは名前でするものではないとはいえ、両雄の立ち位置は大きく異なる。



■7度目の対戦



 そんな両チームが対戦するのは、2016-17シーズンのグループステージ以来、今回で7度目。過去6戦は、マンチェスター・Cが3勝2分け1敗と勝ち越している。実は、ジョゼップ・グアルディオラ体制発足後にマンチェスター・CがCLで初めて対戦した相手がボルシアMGだった。2016年9月にホームで戦ったそのゲームは4-0と快勝。その試合を含め、グアルディオラ監督はマンチェスター・Cで44試合目となるCLに臨む。



■対照的なチーム状態



「出来るかぎり最高のコンディションで臨みたい」。決勝トーナメントの組み合わせ抽選会が決まった際にグアルディオラ監督はそうコメントしていたが、指揮官にとって理想的な形でこの試合を迎えることになる。マンチェスター・Cは現在、公式戦18連勝中。昨年11月のトッテナム戦で敗れて以来、25試合続けて負けがない(22勝3分け)。その間、相手にリードを許したのはわずかに22分間だけとパーフェクトな戦いを見せている。対するボルシアMGは最悪のタイミングで大一番を迎えると言っても過言ではない。15日に、マルコ・ローゼ監督が来季からドルトムントの指揮官に就任することが発表されると、チーム内に動揺が走ったのか直近のマインツ戦で敗戦。公式戦3試合続けて勝利に見放され、指揮官への信頼も揺るぎ始めているという。チーム一丸となって戦えるかが、大きな鍵を握りそうだ。



■ペップが苦手とする“メングラ”



 グアルディオラ監督は2013年から2016年までバイエルンを率いて、ブンデスリーガ3連覇を達成。圧倒的な強さを誇示したが、その中でも特に苦しめられたチームがボルシアMGだった。ブンデスリーガでの対戦成績は、2勝2分け2敗と全くの五分。最初の2対戦で勝利を挙げたあとは、4試合続けて勝ち星を挙げられないまま、ドイツを離れることになった。マンチェスター・Cの監督就任後は1勝1分けと負けなしだが、「ドイツのチームはオープンな試合では非常に危険だ」と警戒を強めている。



■526分無失点のマンC

 今も圧倒的な攻撃力を誇示するマンチェスター・Cだが、現在の連勝を支えているのは安定した守備だろう。連勝を「18」まで伸ばしているが、そのうちの12試合でクリーンシートを達成。今大会のCLも、グループステージ第1節のポルト戦で開始14分に失点して以降は526分間にわたってゴールを許していない。自陣に引きこもる守備ではなく、前線からのプレスと圧倒的なボールポゼッション、そして適切なポジショニングが相手の自由を奪っている。過去の大会では守備の脆さを露呈し、決勝にたどり着く前に敗れ去ったが、攻守がハイレベルに噛み合った今の彼らは文字どおり盤石と言える。



■元同僚対決



 この試合では、ボルシアMGのドイツ代表DFマティアス・ギンターとマンチェスター・Cのドイツ代表MFイルカイ・ギュンドアンによる“元同僚対決”に注目したい。2人は2014年から2016年にかけてドルトムントで共闘し、現在はそれぞれのチームで主軸を担っている。ギュンドアンは2021年に入ってから欧州5大リーグのMFでは最多となる9得点をマーク。対するギンターも、今季はチームで唯一のリーグ戦フルタイム出場を続け、第21節のヴォルフスブルク戦ではブンデスリーガ通算250試合出場を成し遂げた。ピッチ上でマッチアップする可能性も高く、彼らの出来が勝負の行方を左右するかもしれない。



■予想オッズは?

 CLにおける過去の実績や現在の調子を比較すれば、マンチェスター・Cの優位は揺るがない。英国大手ブックメーカー『ウィリアム・ヒル』によるこの試合の勝利オッズ(日本時間24日正午時点)を見ても、マンチェスター・Cが「1.3倍」、ボルシアMGが「10倍」となっている。またベスト8への勝ち抜けオッズも、マンチェスター・Cが「1.08倍」、ボルシアMGが「7倍」と圧倒的な差がある。とはいえ、今季のボルシアMGは何度かアップセットを演じており、ブンデスリーガではバイエルン(3-2)とドルトムント(4-2)にホームで勝利、CLでもインテルとレアル・マドリードを相手に2ゴールを奪ってドローに持ち込んだ。今回もサプライズを起こすことは不可能ではないだろう



(記事/Footmedia)



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2021.02.25 00:00:00


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